オルトレキシア症候群

オルトレキシア症候群の治療、克服、治し方とは

オルトレキシア症候群とは過剰な健康志向が招く摂食障害

オルトレキシアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。シンプルに言うと過剰な健康志向が招く摂食障害です。現代社会には様々な健康に関する情報が溢れています。どの情報が自分にとって正しいのかは正直わからないと言ってもいいかもしれません。

しかし、あまりに情報に恐怖感を覚えすぎてしまうとかえって日常生活が送りづらいことになるのかもしれません。そしてその極端な例がオルトレキシアと呼ばれるのです。

オルトレキシアのきっかけは様々

健康な食事を送りたい、という思いを持つ人は多いでしょう。アレルギー体質だったり、大きな病気をした人は特にそうですよね。そういったタイミングでどういった食事をすれば健康になれるのか、ということを調べだす人も多いでしょう。そうすると、精製した砂糖がいけないとか、添加物、農薬、遺伝子組み換え作物とかいろいろな情報が出てきます。

そして少し、いやかなり値段が高いとしても自分が安全と信じる食べ物を購入するようになります。またそういった食生活をしている人達と情報交換をするうちに、自分自身の立ち位置みたいなのが見えてくることがあります。もっと健康な食生活を送りたいとか、自分よりも健康な人を目標にしてみたりとかです。

その思いがどんどんと強くなっていくと、健康な食事を送れなかった場合に自分に対する嫌悪感が出てきてしまうことがあります。例えば炭水化物を食べないようにしよう、と思っていた人がいたとします。しかし、仕事の接待の関係上どうしても炭水化物を食べないといけない機会があり、食べたとします。そのことについて過度な自己嫌悪に陥り、何とかして不健康な食事をした分を取り戻そうとしてしまい、摂食障害を引き起こす。まさにオルトレキシアと言えるでしょう。

不健康を不真面目、不道徳と考えてしまう

オルトレキシアになる人の特徴としては、自分が不健康と考えている食事に対して不真面目とか不道徳と考えてしまうことがあります。世の中いろいろな食べ物をが溢れていますが、それを選ぶのは自分自身です。要は不健康な食事をしているのは自分の選択でもあるわけです。そうなると、自分自身が欲望だったり世の中の同調圧力に負けた結果不健康な食事をした、と考えることもできるわけです。

しかし、もしこの考え方を突き詰めていくと、どんどんと自己嫌悪に陥ることになり、食事自体をすることをやめるといった事態にもなります。これがオルトレキシアが引き起こす摂食障害です。変なものを体内に入れると体の調子が悪くなる、ということをある意味妄想的に考え続けた結果とも言えるでしょう。